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人生の分岐点
福岡ソフトバンクは15日、福岡市中央区の球団事務所で、ホークス一筋19年の大道典嘉外野手(36)、チーム最年長の吉田修司投手(39)、宮地克彦外野手(35)、岡本劼能投手(33)、定岡卓摩内野手(19)の5選手に戦力外を通告した。角田球団代表らが本人に直接伝えた。5選手はいずれも現役続行を希望しており、今後は11月のトライアウト(12球団合同入団テスト)などで、新天地を探す。
誰よりもホークスを知る大ベテランが、監督室で待っていた王監督の手を固く握り締めた。「会うまでは元気だったけど、王監督の前では泣いてしまった。弱い時も強い時も一緒に歩んできたんで…」。大道が赤い目で同じ言葉を繰り返した。 ホークス一筋19年。前々身の南海時代を知る唯一の男にとって、突然の通告だった。「19年やってきて、こんなに急だとは思わなかった」。電話連絡を受けたのは14日。自分自身に「誰でも通る道」と言い聞かせたはずだったが、恩師の姿で感情が込み上げた。 2000年に取得したFA権は行使せず、ホークスでプレー。185センチと大柄ながらバットを短く持ち、右方向へ勝負強い打球を飛ばした。若手時代は長距離砲として期待されたが、プロで生き残るために編み出したスタイル。卓越した打撃理論を生かし、若手にも惜しみなく助言した。 「まだまだチャンスで使いたいが、若返りのチーム方針がある。つらい決断だった」。王監督は世代交代を最優先したことを強調。「(就任)1年目の豪州キャンプで、吉永(退団、元巨人)と本塁打をガンガン打ってね。これで(打線は)大丈夫と思った」と若き日を振り返った。 球団には「今季で19年目なんで、20年はぜひやりたい」と、現役続行の意思を伝えた。自信の源は「若手に負けない自信がある」と自任する打撃技術。力を認める王監督も「(他球団への打診は)全力で何とかするから」と約束したという。 今後は11月のトライアウト受験も視野に入れている。「ホークスで終わるのが一番いいし、寂しさもある。でも、今は完全燃焼したい」。初めて袖を通した南海ホークスのユニホームは、自宅に大事に持っている。どん底も栄光も知る「背番号55」が、新たな野球人生に挑む。 胸をじんわり、そして強く心うたれた話だった。野球は小学校のほんの2,3年しかしてないのに、なぜか王貞治の人生は、いつも心が引かれてきた。このあと、大道は巨人に入団が決まった。 たぶん、王さんは、必死に気持ちを原さんに伝えたに違いない。
by masaomi1231
| 2006-10-18 22:07
| ひろいもの
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